ドーシャ体質・ヴァータについて

アーユルヴェーダでは、ヴァータ(空元素・風元素)・ピッタ(火元素・水元素)・カパ(水元素・地元素)という、身体の生理機能に働きかける「ドーシャ」があるとされます。

風のエネルギー

ヴァータ体質の人は、好奇心旺盛で活発的、想像力豊かで芸術的・創造的な性格を持っています。

新しいことや変化にとんだ環境を好む傾向がある一方、気まぐれで飽きっぽい側面もみられます。

 「ヴァータ」の基本的な性質は「変わりやすさ」です。

そのためヴァータ体質の特徴は、背丈や身長、体格、性格、言動などの傾向が型にはまりません。

極端に背の高い方もいれば低い方もおり、身体の割に手足が小さい・短い、あるいは大きい・長い、また若い頃は痩せていても中年になって著しく太ってしまうという方もいます。睡眠や食生活のリズムが不規則になってしまう方も少なくなく、ヴァータ体質の人は生活習慣がアンバランスになりがちです。

 「ヴァータ」は5つの元素の中では「空元素」と「風元素」からなり、軽質・冷質・乾質・粗質・動質といった性質を持ちます。主に身体においては「運動」を司る役割として、運動・呼吸・排泄、神経や感覚の刺激伝達、心臓の拍動、筋肉や細胞組織の働き、そして肉体全身のバランスを制御しています。

ヴァータ体質に適した食事
熱を通した温かい、油気のあるもの。鍋料理やスープ・シチュー料理がおすすめです。甘味、酸味、塩味の多いもの。温めた牛乳、チーズ、ヨーグルト。熟して果汁の多いフルーツ、あるいはフルーツジュースなど。スパイスは、ショウガ、コショウ、シナモン、ナツメグなど。玄米、肉(鳥肉)・魚、卵など。
ヴァータ体質が控えた方がよいもの
生野菜、ナス科の食べ物(ナス、トマト、ジャガイモ、ピーマン、唐辛子など)。ドライフルーツ。多量の豆類(豆腐は可)。「勧められる食事」においても過度のとり過ぎは控えること(ヴァータはバランスを崩しやすいため)。冷たい食べ物。

アーユルヴェーダにおけるハーブの位置づけは??

アーユルヴェーダとハーブ。一見ピンとこない組み合わせかもしれませんが、アーユルヴェーダとハーブはとても深く関係しています。体調管理や体内のバランスを整えるために、ずっと昔からハーブを使ってきました。アーユルヴェーダでは、ハーブを個人の体質や体調に合わせて選びます。ハーブが体内のドーシャにどんな影響を与え、体や心にどのように作用するか理解して使うことが大切です。

ヴァータのバランスを取るハーブ

アニスシード・オレンジピール・シナモン・ジンジャー・セージ・タイム・バジル(取り過ぎ注意)・フェンネル・フェネグリーク・ペパーミント・マジョラム・ローズマリー・エルダーフラワー・カモミール・ジュニパーベリー・ラベンダー・リコリス・レモングラス・ローズヒップ・ローズ・クローブ・カルダモン・スペアミント

ヴァータが乱れるとこのような状態に

  • 不安や不信感が増し落ち着きがなくなる
  • 体中が冷えて代謝が落ちる
  • 乾燥して肌や髪の質が落ちる
  • 胃痛や胃もたれが頻繁に起こる
  • 食欲がなくなる
  • 排泄する力が弱まり老廃物を溜めこむ
  • 生理の周期が乱れる
  • 頭痛が頻繁に起こる
  • 関節痛が慢性的に起こる

 

ヴァータは活動的な方が多いですが、その分疲れを溜めやすく、睡眠不足でヴァータのバランスを乱してしまいます。季節の変わり目などもバランスを崩しやすいので気温の変化には注意しましょう。

「インド占星術」からもアーユルヴェーダ体質をみることができます。一度鑑定を受けてみられませんか?? 人生の意味や目的を知ることができるかもしれません。