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月の満ち欠けと女性の深い関わり

女性のサイクルとのシンクロ

みなさんは、普段の生活でどのくらい「月」を意識していますか? 月は見上げれば当たり前にあるもの、そして私たちの生活や身体にも大きな影響を与える存在です。
昔から月と人間は深い関係にあり、自然と月に寄り添った生活をしてきたのをご存知でしょうか。
満ちては欠け、欠けては満ちる。古来より続く月のリズムは、人間の身体と心、特に女性の体と密接な関係があり、バイオリズムに大きな影響を与えると言われています。

月の満ち欠けサイクルと身体のサイクル

新月から次の新月までの期間は約29.5日とされ、それを繰り返しながら、月は地球を一周しています。
女性の生理周期やお肌のターンオーバー(肌の新陳代謝、新しい皮膚細胞が生まれ、古い皮膚細胞が剥がれるサイクル)は約28日。
私たちの生理周期は月の満ち欠けのリズムとよく似ています。 月が満ち欠けする周期と同じように、女性の身体も排卵し生理を迎えるなど、変化をしていきます。
生理を『月経』や『月のもの』と呼ぶのも、月が関係しているからかもしれません。

月の満ち欠け

月は「新月」→「上弦の月」→「満月」→「下弦の月」 という周期を繰り返しています。
「新月」→「満ちていく月の期間」→「満月」→「欠けていく月の期間」です。
※新月: 月の満ち欠け周期において、月が太陽と同じ方向にあり、地球から見えなくなる状態。

女性ホルモンと「月」

女性の生理にも”周期”があり、月のように「月経期」→「卵胞期」→「排卵期」→「黄体期」を繰り返しています。

月の周期は約29.5日ごとに繰り返されるのに対し、生理の周期は25日~35日程度となっており、その平均値は月の周期と同じ29.5日となります。

「月経期」は、子宮内膜がはがれ落ち、それにともなって出血が起きます。
「卵胞期」に卵巣の中の卵子のもととなる原始卵胞が成熟し子宮内膜が厚くなります。
「排卵期」に成熟卵胞から卵子が排出されます。
「黄体期」に排卵後の卵胞が黄体に変化し子宮内膜はより厚く、妊娠に適した状態になります。

月経から排卵までの間に新しい命をつくる準備をし、排卵から月経までの間に、体の老廃物を排泄していくというサイクルを繰り返しています。

新月は、身体の中に溜めた不要なものを排出する力が強まる時期で、女性の身体のリズムでいうと排卵期に当たります。満月を迎えるころには、女性の骨盤が開き、生理を迎え、生理が終わると、骨盤が新月へ向け閉じ始める時期になると言われています。
女性の骨盤は、生理時は緩み不要になった子宮内膜を排出し、排卵時は新しい命を作るために骨盤は締まり、エネルギーを貯めていくというリズムを繰り返しています。
他にも、リラックスすると骨盤は開き、緊張すると閉じます。

生理周期の中で女性ホルモンの分泌量は目まぐるしく変化します。女性によって個人差はありますが、生理前は、気持ちの起伏が激しく、不安定になることがありますが、この状態は女性ホルモンによってコントロールされているといえます。

生理が終わると「卵胞期」に入り、女性ホルモンのひとつであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が高まり代謝がアップします。「排卵期」前後になると一時的にエストロゲンが低下することがあり、気分の落ち込みやイライラに繋がります。エストロゲンは “幸せホルモン” といわれるセロトニンの生成に関わっていて、セロトニンが不足すると、メンタルが不安定になりやすい傾向があります。エストロゲンを増やすハーブティーなどを取り入れて、バランスを整えてみるのはいかがでしょうか。

「黄体期」に入ると女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量は急激に増え、心身ともにとてもデリケートな時期となります。肌荒れやむくみ、便秘などの症状も現れやすいため身体を出来るだけ休息させてあげるようにしましょう。

近年では、PMS(月経前症候群)の症状で悩む方が増えていますが、これは女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌量の急激な変動が関わっていると考えられています。

月の満ち欠けと過ごし方

「新月」

新月は、リセット・デトックスの始まりで、身体は疲れやすく、休養が必要な時期です。ゆったりと癒しながら過ごすことが大事です。生理もデトックスの一種と言われます。生理中は女性ホルモンの分泌量は下がり代謝も低下します。身体を冷やさないように温かいものや消化のいいものを摂るようにすることも大切です。ゆっくりお風呂に浸かって老廃物を排出し、身体を温めてあげましょう。

<おすすめハーブティー>
ムーンライトハーブティー 「新月」
・私のスリム化計画 Reborn Tea
・ねこのひげと五穀のお茶

「上弦の月」

エストロゲンの分泌が増加し、新陳代謝が活発になる時期です。ダイエットの成果が出やすい時期でもあります。ダイエットを開始したり、身体を動かしてみるのはどうでしょうか。お肌や髪の調子が良く、元気に過ごしやすい時期なので、お肌や髪のコンディションを整えるためのケアもおすすめです。

<おすすめハーブティー>
ムーンライトハーブティー 「上弦の月」
・ウーマンバランスブレンド
・素肌艶めきブレンド

「満月」

満月は、月の周期の中で最も引力が強くなります。月の引力が強い分、出産もこの日が多いといわれています。女性ホルモンの変動も大きくお肌も気持ちも不安定になりがちです。排卵後にイライラや不安などのPMS症状が強く出ることも考えられますのでリラックスを心がけてください。吸収力が高まる時期なので、食事は栄養豊富なものを、スキンケアは少し丁寧に、ラグジュアリーなものを取り入れるといいでしょう。

<おすすめハーブティー>
ムーンライトハーブティー 「満月
・ウーマンバランスブレンド
・第2チャクラハーブティー

「下弦の月」

新月へ向かうこの時期は、身体が徐々に排出や解毒へ向かう時期です。この時期はホルモンバランスが不安定な傾向にあるので心身ともにとてもデリケートになりがちです。肌のトラブルやむくみが起こりやすいためゆったり休息する時間をとることが必要です。食事の面では、食物繊維を取ったり、身体の中をきれいにする食事選びをすると良いでしょう。

<おすすめハーブティー>
ムーンライトハーブティー 「下弦の月」
・爽快美茶
・めぐるめぐり茶

月の周期と女性ホルモンの関係をまとめると、
「新月~上弦の月」の期間は「生理開始~排卵前」の時期に当たり、アクティブ期とも呼ばれる時期です。この時期の女性ホルモンの分泌量は比較的安定しているため、気持ちが安定し、肌荒れも起こりにくく身体の調子がいい状態となります。

「満月~下弦の月」の期間は「排卵期~次回の生理」までの時期で、栄養成分が最も吸収されやすい時期だといわれています。脂肪や水分を蓄える作用があるプロゲステロンの分泌量が増えるため、脂肪が蓄積されやすくなりますので、食べ過ぎには注意が必要です。

月に寄り添いながら自分を見つめる

女性ホルモンと月の満ち欠けの関係について述べてきました。排卵は新月の日に、生理は満月の日に起こりやすいといわれており、月の満ち欠けと合わせて考えられることが多いようです。生理には周期があり、月も同様の周期で変化していることは不思議なことかもしれません。科学的根拠はまだないそうですが、満月の日には出産件数が増えることをはじめ、女性の体と月の関係はとても神秘的です。月の満ち欠けから自分の体調や気持ちの変化を察知し、うまく付き合っていくことができるかもしれません。

ただ単に、周期が同じというだけでなく、日常の生活の中で「疲れがとれない」「眠れない」「イライラする」などのお悩みの原因はホルモンバランスの乱れかもしれません。月のリズムに合わせた過ごし方をしてみることで、PMSの軽減や生理周期が整うなど女性特有の悩み解決に繋がることも期待できます。月に寄り添って、心身ともに健康になるきっかけにしてみてください。

今夜は、月を眺めてみませんか

月と人間の身体には深い関わりがあることをお伝えしてきました。月の満ち欠けやバイオリズムを知ることで、自分の身体を知り、うまく付き合うことでより快適な毎日を過ごせるようになると素晴らしいですね。

月の満ち欠けは女性だけでなく男性にも影響するといわれていて、満月の夜は血の気が多くなるということもよく言われています笑

普段あまり月の満ち欠けに興味が無い方も、心身の状態に大きく関係していると思えば、様々な対策を取ることができます。快適に過ごすためにも、月の満ち欠けの時期をチェックしてはいかがでしょう。